龍と竜(ドラゴン)





世界各地に伝わる龍(竜)の伝承、東洋の龍と西洋の竜(ドラゴン)は代表的な外見こそ違うものの共通点も多く、両者ともに蛇を源流とすると言われています。日本では龍は水の神とされることが多く、日本各地で様々な龍神が祀られているようですね。

すずが天龍はその龍神たちの神、と解説していますが、この妖怪は妖怪絵日記オリジナルであり、実際の伝承は存在しません。作中では西洋の竜(ドラゴン)、東洋の龍、両方の性質を持ち合わせる、天龍楼という不思議空間の支配者として描いています。蜃気楼は竜宮城とみなされることもあり、ならばその支配者はやはり龍がふさわしいでしょう。

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さてようやく始まりました、蜃気楼内部編。妖怪絵日記の閑話としてはこれが最長の話となるため、5分割しての掲載となります。また、この話は番外編中の番外編として用意していた話で、『妖怪』絵日記の範疇を半分踏み越えた、色々な面で特殊な話になる予定です(勘のいい読者さんはもう予想してるかもしれませんが)。番外編ではなく特別編、と言った方がいいかもしれませんね。そのあたりの話はまた次回以降の解説にて。


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