栄螺鬼(さざえおに)



鳥山石燕の妖怪画集「百器徒然袋」に描かれた妖怪。絵の解説文には、「雀は海に入って蛤になり、モグラは変化してウズラになる(ということわざがある)ならば、サザエも鬼にならないことはないだろう」とあります。この諺は中国の儒学の書物『礼記』の一篇である『月令』に記載されており、それを元に描かれた妖怪のようです。

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雀がハマグリ?何言ってんだオメエって感じですが、この諺は中国の儒学の書物『礼記』の一篇である『月令』から引用されたもののようです。(モグラとウズラは可逆で元に戻れるようですが雀がハマグリは不可逆みたいです。なんで?)とにかく、これくらい大胆に変化するなら、栄螺だって鬼になってもおかしくないだろうという石燕流のジョークで作られた妖怪のようですね。



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