しょうけら





鳥山石燕の「画図百鬼夜行」に描かれた妖怪。しょうけらの絵に解説文はないのですが、道教にある「人の内部にいて罪を見張り、特定の日に体から抜け出て天の神(閻魔大王という説もあり)に罪を報告する三戸という虫」の話に関連してしょうけらの名前が出てくることから、その三戸虫をイメージした妖怪ではないかと言われています。

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天窓?から家の中を覗いている石燕の絵からは虫っぽさはあまりないしょうけらですが、昔の中国の言うところの虫は必ずしも昆虫を指すわけではなく、小さい変な生き物を含めたものであるようです。しょうけらの元とされる三戸虫も、動物の姿や小さいおっさんの姿をしていてバリエーション豊か。おっさんを虫あつかいはやめてあげて。



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