日本全国に伝わる、夜になるとどこからともなく祭りの囃子が聞こえてくるという怪異。狸が化かしているのか、狸達のいる異界に入れないからなのかはわかりませんが、音の元を探しても決して辿り着くことはできないと伝えられています。

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これにて狸編は終了となります。あれ、まだ出てない有名狸は？金長狸とか分福茶釜とかは？むしろ美少女狸娘とかは？？と思われるかもしれませんが、まあ話が長くなりすぎるのでカットとなっております。戦争大好き金長狸とか、強硬派のリーダーとして出してみたかったですが……。とは言え、初期から構想にあった影山の持つ（少々偏った）狸のイメージを盛り込んだ（少々どころじゃなくお下品な）狸のお話をこうして描ききれておおむね満足です。なかなか出番のないホネ子も活躍させられましたしね。

ところで、その狸のイメージ……明るく愉快でお人よし、ちょっと間が抜けてる狸のキャラクターは陰湿で冷徹でずる賢い狐のイメージとよく対比されます。もっとも、色々な狸と狐の昔話を見てみれば例外もある……どころか例外だらけではあるのですが、古来より狐は陰の属性を持つ動物と伝えられており、それと対立するものとして狸は陽のイメージを後付けで持つようになったのではないか……などと影山は考えたりしています。

そんなわけで狸の話をやったら次は狐だよね！ってことで、次回より「狐の章」開始です。お楽しみに！