蓑火(みのび)





日本各地に伝わる、雨の日の夜に蓑(わらで編んだ昔の雨具)につくとされる怪火。「蓑虫」とも言い、特に滋賀県の琵琶湖に現れるものは「蓑火」という名称で呼ばれているようです。つかれても静かに蓑を脱ぎ捨てれば消えるが、慌てて手で払ってしまうとどんどん増殖し、終いには体を覆い尽くしてしまうと言われています。

***

宙を漂う怪火は無数にあれど、直接体にひっつく珍しいタイプの怪火ですね。陰火で熱くはないようですが、知らなければびっくりしてまず手で払ってしまうことでしょう。体中に広がっても害があるわけではないようですが、さぞ目立つ光景になったことでしょうね。



次ノ話ヘ進ム inserted by FC2 system