怪談百物語





今回で妖怪話100話、閑話20話、合計120話目にしてついにようやくとうとう、念願の百物語制作目標達成となりました。ヤッター!!

思えば「百物語描きたいなぁ」というふとした思い付きから始まったこの企画、『奇異太郎君の霊的な日常』から始まり「あ、現代都市伝説で百話もネタ続かねーや」から妖怪ネタへ切り替え、当時流行っていたケータイ漫画という形で『奇異太郎少年の妖怪絵日記』を描き始め、今は無きマンガゲットさんへ投稿、マイクロマガジン社さんに声をかけられ書籍化、ついにはアニメ化とこの10年、まるで私自身も何かに化かされたかのような奇異なる日々を送らせて頂きました。

今だから言いますが、奇異太郎君以前のこのサイトの漫画は未完のものが多く、百物語を描き切るには自分自身のやる気以外に何かもう一つ、外的要因が必要じゃないかなとうすうす思っていました。そこに書籍化のお話を頂き、つまりはケツ叩かれないと描かない影山理一にプレッシャー(〆切り圧力)を与えられる絶好の機会という目論見もあり、お受けしたわけです。

今考えても思いつきの軽いノリだけで9年120話も描き続けられるわけないな!って感じなので、あのときの選択は正しかったかと思います。つまり目的を達成できたのは独力ではなく、初期から応援してくれた読者さんはもちろんのこと、商業展開での妖怪絵日記に関わってくださった沢山の人たちのおかげであることは間違いなく、あらためて皆様に深い深い感謝を捧げたいと思います。

さて、これからの話をしましょう。当初の目的は達成しましたが、次なる目標は妖怪絵日記という作品をきちんと完結させること。妖怪絵日記の時系列的にはこの夏編が最後の季節となりますが、とは言え、すぐに終わるわけではありませんよ?……という意味を込めて、残った話の前フリみたいなものをこの120話にばらまいてみました。すずも夏が本番と言ってる様に、ここまで温存してきたあれやこれやの大物有名妖怪たちもそろそろ登場の頃合かと思います。新たな舞台の「隠し海岸」での冒険も含め、色々とお楽しみに。

そんなわけでもうしばらく、奇異太郎少年とその仲間たちと、お付き合いして頂けたらとても嬉しいです。

2017.11.03 影山理一





次ノ話ヘ進ム













































***

感謝のオマケ漫画

***

inserted by FC2 system