鼠浄土(ねずみじょうど)

日本の民話に伝わる話。おじいさんが山でお弁当のおむすびを落としてしまいます。おむすびはころりんと転がって穴に落ちてしまいました。穴からはなにやら楽しそうな声が。穴に入ってみると、そこはネズミたちの楽園でした。おむすびをくれたお礼にと、おじいさんはたいそうもてなされ、おみやげを渡されて帰ります。その話を聞いた隣の意地悪なおじいさんが、真似をして穴にとびこむのですが、ネズミたちの財宝を全て奪おうとネコの鳴きまねをしたところ、あたりは真っ暗になり、意地悪なおじいさんはほうほうのていで穴ぐらから抜け出したのでした……おしまい。

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奇異太郎の浄土訪問シリーズその2、今回はかの有名な「鼠浄土」のお話です。鼠浄土?って人も、「おむすびころりん」と言えばわかる人は多いのではないでしょうか。ハムタチたちの番外編など、影山は小人たちの世界みたいなのが好きなので、今回の話は色々ネタをつめこんで楽しく描けました。ネズミーランドのネタは少々危ないかもしれませんが……まあ大丈夫!多分。

さて、この里にはまだまだ奇異太郎の知らない浄土がたくさんあります。次はどの異界を訪問するのか、お楽しみに。



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