後神(うしろがみ)



いくつかの文献に書かれる、人の後ろに立って恐怖心や心残りなどの気持ちを呼び起こす妖怪。人を臆病にさせる臆病神の一種だとも言われています。鳥山石燕の「今昔百鬼拾遺」に一つ目の幽霊のような姿で描かれており、その解説には後神がうしろ髪をひく(未練が残るようにする)と書かれていますが、それについては石燕の単なる語呂合わせのようです。

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鳥山石燕の絵では一見顔の黒いオバケみたいな感じに見えますが、よく見ると(多分)頭頂部に目玉のついた女性がのけぞってるようなデザインで描かれているようです。でも影山的には水木しげる先生の描いた後神が前者のデザインで描かれていてそれが印象に残っているため、そちらの姿を採用しています。騙し絵みたいになってるのは石燕のユーモアでしょうかね。


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