抜け首(ぬけくび)
多くの奇談怪談に登場する、首が胴体から抜けて宙を舞う妖怪。主に首が抜けるのは夜で、朝には胴体に戻ってくるが、もし戻れなければ死んでしまう、とも言われています。ろくろ首と同じく悪さをするわけではなく、女性の姿であることが多いようです。また、抜け首は生まれついての妖怪でなく何らかの原因で魂(首)が体から抜けてしまう一種の病気であり、この病にかかった人間が抜け首と呼ばれるのだという話もあるようです。
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妖怪学(?)的には抜け首とろくろ首は首と胴体のコードが見えているか見えていないかの違いだけでほぼ同一の妖怪なのですが、見た目が大分違うため、現在の妖怪モノでは別々の妖怪とされることも多いようです。妖怪絵日記ではせっかくなので別妖怪説(&病気説)を採用しています。
ろく子と抜け子のその後の姿は、閑話にてどうぞ。
次ノ話ヘ進ム