嬰児籠(いじこ)

青森県に伝わる妖怪。嬰児籠とはもともと昔の赤ん坊を入れておくカゴのことで、この妖怪は赤ん坊が入ったカゴが燃え上がった姿で木からぶら下がって現れるそうです。赤ん坊を助けようと近づくと、赤ん坊は見る間に恐ろしい化け物の姿に変わり、助けようとした人を驚かすのだと言います。

***

炎に包まれた赤ん坊、というだけで登場時のインパクトは抜群なのですが、助けようとした人の親切心をあざ笑って驚かすと言うのはかなり性格の悪い妖怪だと言えるでしょう。ところでなぜかこの妖怪は木の上にしか現れず、理由はわかりませんが何かしら木と関係のある存在なのかもしれませんね。


次ノ話ヘ進ム inserted by FC2 system