手長足長

いくつかの土地に伝わる、一人が手が長く、一人が足の長いコンビ妖怪。足の長い方が手の長い方をおんぶして双身一体の巨人となって行動することもあるようです。

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秋田県と山形県にまたがる鳥海山という山にはその昔、凶悪な手長足長が住んでいて、神様が人々に彼らが来るときは「有や(うや)」来ないときは「無や(むや)」と知らせたという話があり、これが現在の「うやむや(ものごとのはっきりしないさま)」の語源ではないかと言われています。そしてこの手長足長は、慈覚大師というお坊さんの法力で仏像の目から放たれたビームにより、山頂ごとコナゴナに吹っ飛ばされ退治されたそうです。すごい話ですね。


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