魚石(さかないし)



いくつかの怪異譚に出てくる、中に水と魚の入った石。元は中国から伝わった話のようです。中が透けて見えるほどに注意して磨けばとても価値のある宝となるようですが、加工は大変難しいようです。

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これは厳密には妖怪として伝わっている話ではないのですが、作者が子供のころ読んだ水木しげる先生の妖怪図鑑(こそこそ岩)に書かれていた怪異譚で、子供心を大変くすぐられた話なのでこうして妖怪扱いで妖怪絵日記に出してみました。その話では結局石を割ってしまっていて、とてもがっかりした記憶があります。なので奇異太郎少年には加工に成功してもらいました(ある意味失敗ですが)。子供のころ感じた妖怪に関するあれこれをこうして自分の物語の形にして発表できるのは幸せですね。

この話では「こそこそ岩」として紹介はしませんでしたが、今後も石の妖怪は出てくるかもしれません。



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