天井下がり(てんじょうさがり)

鳥山石燕の「今昔画図続百鬼」に描かれた妖怪。解説文には「昔、渡辺綱の叔母に化けた茨木童子は天井を破って逃げていったというが、これは(天上からは美人の天女が落ちてくるものだが)天井からブサイクなおっさんが落ちてくる妖怪である。世には『天井を見せる(人を苦しめたり困らせたりする)』という諺があるが、こんな風に恐ろしい目に会うことだろうか」とあります。

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この妖怪、男に見えるけど実は女性である、と解説がされることがありますが、石燕の描く妖怪は醜女であっても毛むくじゃらの女妖は他に見当たらないことや、解説文の全体の意味(私的意訳)からやっぱりオッサン妖怪なんじゃないかと影山は主張してみます。こんな女いてたまりますか。



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