ぬっへっほ

いくつかの妖怪画に姿と名の残る、肉の塊のような妖怪。一般的には「ぬっへふほふ」、「ぬっへっぽう」と呼ばれていますが妖怪絵日記では「ぬっへっほ」としています。どんな妖怪かは伝わっていませんが、見た目からのっぺらぼうの一種ではないかと言われています。

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昔、徳川家康の住んでいた城の庭に肉塊のようなモノが現れ逃げていったという話があり、あとに聞いた話によればそれは「封(ほう)」と呼ばれる妖怪であり、その肉は仙薬になったと残念がられたそうです。また、中国には食べれば不老長寿になると言われる「太歳(たいさい)」というものが伝えられており、それは肉の塊のようなものだそうです。そういった話を参考に、妖怪絵日記ではぬっへっほの肉を不老長寿の薬ということにしています。



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