古空穂(ふるうつぼ)

古い空穂(昔の矢の入れ物)が付喪神と成ったもの。鳥山石燕の妖怪画集「百器徒然袋」に描かれた妖怪です。解説文には「かつて奈須野の原で九尾の狐を射た三浦の介上総介の空穂が変化したものだろうか」とあります。

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一説では九尾を射った頃の栄光が忘れられず妖怪に変化したとも言われています。妖怪絵日記に出てきた古空穂は三浦の介上総介の持ち物ではなくその他ザコ兵士の空穂と言うことになっていますが、過去の栄光に囚われるのも一つの怨念なのでしょうか。



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