付喪神(つくもがみ)

古い道具が妖怪となり、人を化かすようになったもの。「九十九神」とも書きます。

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室町時代に描かれたという「付喪神絵巻」の巻頭には「陰陽雑記云器物百年を経て化して精霊を得てよく人を誑かす是を付喪神と号といへり」と書かれています。直接に付喪神と呼ばれてはいませんが、昔から道具が人を化かす話は多く伝えられており、物を粗末に扱うと、持ち主に祟りをなすと言われてきました。森羅万象に精霊を見出す日本ならではの妖怪と言えるかもしれません。 今章では二体しか付喪神は出ていませんが、今後もたくさんの付喪神が登場する予定です。



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