奇異太郎君の妖怪絵日記について

え、何コレ??漫画なの?と思われる方も多いでしょうが。こんにちは、影山理一です。

「奇異太郎少年の妖怪絵日記」は「奇異太郎君の霊的な日常」のサイドストーリーとして生まれた作品であり、青年奇異太郎君の少年時代、彼の故郷でのお話です。製作するにあたって、どうせなら新しい形の漫画を作ってみようってことで携帯電話での閲覧専用漫画として描いたわけですが、それをPC上でも見れるようにとこのサイトでも公開してみました。元々小さい画面で見るべきものを拡大しているので、荒く見えるのはどうかご勘弁下さい。
いわゆる「携帯漫画」の大半が紙媒体の作品を切り貼りして、大ゴマをスクロールさせたりして無理矢理に見れるようにしているものが多いようなので、それでは携帯閲覧用に特化した漫画の形はどういうものだろう?と影山なりに考えてみたのがこの形なわけです。

・紙媒体への書籍化とか一切考えず、データで見ることだけに特化させる(なぜか書籍化しちゃってますが)

・スクロールしなくてすむよう、携帯画面いっぱいに一画面で表示される画像比率(でも携帯によって画面の大きさが違うので結局スクロールすることに…)

・携帯画面は小さいので、文字は見やすいよう大きく。そのために、漫画で一般的に使われる吹き出しは余白が画面を圧迫して邪魔なので思い切って消滅(デメリットもありますが)

・画面がちっちゃい上に白黒だと地味なので、色をつけて少しでも見栄え良くしたいところ。でもフルカラー漫画なんてやってられないから一色(赤味)だけ追加

・携帯機器の特性(バッテリー問題)や、携帯漫画はちょっとした空き時間に読まれるものだろうから、短時間で読み終えられる短編形式に

なんて点を考えた上で、結局この形になりました。……って、これ絵本じゃない??などと自分でつっこみを入れつつ。影山としては物語が書けりゃ漫画形式にこだわる理由もないので、まあいいかなって感じです。影山式携帯専用絵本風漫画、ここに完成。流行りませんかね、コレ。え、携帯電話じゃなくてPSPやDSで見てるけど見づらい?……それは想定外でございます。我慢してね。

ちなみにこの作品は漫画投稿サイト「マンガごっちゃ」でも公開しており、そちらでは数話分先行して公開しています。閲覧は無料なので最新話を見たい方は見に行ってみてね。書籍化もそちらでされています。

(2013年8月追記)
さて、かつてガラケーのための「携帯漫画」として描かれた妖怪絵日記ですが、なぜか書籍化され、さらには最近はスマートフォンの普及により、「携帯漫画」という単語もめっきり聞かなくなり、携帯端末で見られる「電子書籍」という単語に吸収されてしまった感じがします。何と言いますか、妖怪絵日記形式の意味が大半なくなった……ような……?とは言え、スマホで見るぶんにも妖怪絵日記は見やすい形には違いありませんので、そこらへんに今後の存在意義を見出していければと思います。携帯端末の時代は変わっても、妖怪絵日記は変わらず描き続けていきますのでご安心を。

2013年08月08日 影山理一
(前書き2008年版からの改訂版)


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